流行病や、震災、紛争など世界規模のものや、人間関係、恋愛、など個人規模のものまで、私たちは様々な不安を抱えて生きています。
本書では、人が幸せに生きていく為の生き方と考え方について、筆者の経験や、仏教的視点を通して伝えています。
本書を読んでみて
筆者とその秘書の対話形式で話が展開されていくので、堅苦しく遠回りな表現が少ないので、とても読みやすかったです。
筆者の波乱万丈な人生と、自分がやりたいことに迷わず進む生き方があるからこそ、万人の悩みに向き合い救いの手を差し伸べられるし、長寿を保ち、元気に過ごされていたことを改めて知ることができました。
本書を通して、私も自分のやりたいことで生きたいと改めて思いました。
概要について
全6章から構成されています。
・1章
人間の持つ愛の在り方について触れています。
以下の3点を挙げています。
①愛情は見返りを求めないもの
②人を好きになることは、相手の全てを許すこと
③恋愛に年齢は関係ない
・2章
周りの人の幸せを考えることについて触れています。
以下の3点を挙げています。
①いつも笑顔でいることは、周りの人を幸せにする
②他人を思いやる優しさを持ち、困った人に手を差し伸べることを忘れない
③嫉妬の感情に支配されず、相手を褒めてあげる
・3章
思うがままに生きることについて触れています。
以下の3点を挙げています。
①自分の人生は自分で決めて責任をもつ
②周りの目や世間体に縛られずありのままに生きる
③自分に居場所が無く不安なときは、読書から生き方や考え方を学ぶ
・4章
この世には有難い(当たり前のことでない)ことで満ちていることについて触れています。
以下に4点を挙げています。
①誰もがこの世に生まれてきたこと自体価値があるからこそ、自己否定をしない
②生まれ持った才能を認識することで、その人の魅力が増す
③人生の転機の波に直面したときは、迷わずに乗る
④苦労はその人の運命であるが、全てに従うは必要なく逃げて運命を変える選択をしてもよい
・5章
物事は常に変化することについて触れています。
以下に3点を挙げています。
①悲しみや、苦しみはいつまでも続かない。いいこともまた然り
②学校や職場で、嫌なことや、辛いことに我慢して留まろうとせず、環境を変える
③自殺をしてしまう人は絶えないが、生まれてきた神秘的な命の有難さを自覚し、簡単に人生を諦めてはいけない
・6章
やりたいことを貫くことについて触れています。
直感とやってきたことを信じて、自分のやりたいことを貫き通すことを伝えています。
他には、筆者の出家に至った経緯や、筆者の死やあの世に対する考え方について言及しています。
本書の魅力について
筆者が遺した言葉は、不安を抱えて生きる全ての人に生きる勇気を与えてくれます。
ありのままの自分で生きたい、もっと幸せに生きたいと悩んでいる人には、本書を読むことをお勧めします。
まとめ
今回は、「今を生きるあなたへ 瀬戸内寂聴」を紹介しました。
是非、本書を読んで、自分の人生を幸せにするヒントにしていただけると嬉しいです。
こちらからAmazonサイトで本書を購入できます。
他の書籍も紹介していますので、是非見てみてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。