私たちは、生きていく為に何かを考える(思考をする)習慣があります。
例えば、「突発的に発生した出来事に対して、どうアプローチするか」に関するテーマを扱う場合では、思考の過程を経て、幾つかの手段や方法を導き出すことができます。
しかし、殆どは、人の感情を経由して選択されたものであり、ネガティブな意味が強く表れてしまい、ストレスや不安をもたらす内容になるケースが比較的多いといいます。
筆者は、どんな状況でも、心にふと浮かんだこと(潜在意識から得られる考え)に従うことで、安らぎや,愛、喜びといったポジティブな概念を感じられることにフォーカスしています。
これは、言い換えると、「思考する習慣を捨てて、出来事に対して、感情的に捉われずに受け止められること」であり、生きづらさを軽減できるといいます。
このような考え方を、日常生活で反映させていくことで、誰でも幸せに生きることができると伝えています。
本書を読んでみて
初めて筆者の考え方に触れたときは、目から鱗が落ちるような感覚でした。
思考するには、自分の外側の事象や、人、環境に視点を置く場合が多い為、感情的な概念に捉われやすくなります。
一方、筆者の考え方は、自分の内側にある心の声(潜在意識)に視点を置いており、スピリチュアルの概念を重視していることを改めて感じました。
概要について
全17章から構成されています。
・1章、2章
苦しみの根本原因について触れています。
ある出来事に対して、様々な捉え方ができ、普段の考えを手放すことで経験が一変することを伝えています。
・3章、4章
「考え」と「思考」について触れています。
「考え」は、人間の理解を超えたもので自然に生じるものであり、それをそのまま受け止めず、「思考」することで批判や判断を始め、あらゆる種類の感情的な苦しみを経験することに至ると述べています。
・5章
ポジティブな感情を持つことは、ポジティブな考えをする必要がないことを伝えています。
思考しない自然な状態に近づく程、ポジティブな感情が強くなると述べています。
・6章
人の経験の原理について触れており、以下の3つを紹介しています。
①普遍的知性
②普遍的意識
③普遍的考え
・7章
思考する習慣をやめることについて触れています。
思考することを最小限に抑えて、考えが多く浮かぶ状態を目指すことが大切であると伝えています。
・8章、9章
思考せずに人生を成功させることについて触れています。具体的な方法について、以下の2点を紹介しています。
①切羽詰まった状態ではなく、自然と浮かんだ(インスピレーションに基づいた)目標を設定する
②目標に対して、できない理由を思考せずに行動する
・10章
無条件の創造について触れています。
条件や理由を持たない(純粋さに基づいた)創造は、無思考状態が基盤になる為、あらゆるポジティブな感情を実感できることを伝えています。
・11章、12章
思い込みとネガティブな感情について触れており、以下の2点を述べています。
①偏見や思い込みは、物事の善悪を判断させ、ネガティブな感情が生まれやすい
②不安や心配に対する思い込みは、ネガティブな感情が生まれやすい
・13章、14章
「直感に基づいた、自分のやるべきことを見つける心構えと方法」ついて触れています。以下の3点を伝えています。
①できない思考を手放して、無限の可能性があることを信じる
②人生をコントロールしようと思わず、無思考の状態で望むものを浮かべる
③論理的根拠がなくても、思い浮かんだことを行動に移してみる
・15章
問題に直面した時に、「インスピレーションに基づいたアイデアを受け取るプロセス」について触れており、以下の3点を紹介しています。
①思考が全てのネガティブな感情の根本原因であることを意識する
②自分個人の頭脳から意識的な思考を手放すことによって余白を作り出し、内なる考え(自然と思い浮かぶ考え)から答えを授かることを信じる
③思考を手放したときに生じる感情を意識し、愛や、安らぎ、喜びといった感情を称えて、直面している物事に愛をもって向き合う
・16章、17章
思考を手放した生活を送る心構えについて触れており、以下の2点を紹介しています。
①何事もうまくいくと信じる
②未知の領域に対して、恐れず勇気を持つ
本書の魅力について
思考を捨てて感情的に捉われない考え方と、スピリチュアリティを結び付けた素晴らしい概念を学ぶことができます。
また、簡単なワークに取り組むことができるので、誰でも思考捨てる習慣を身に着けることができます。
まとめ
今回は、「考えすぎない習慣 ジョセフ・グエン」を紹介しました。
今日から思考を捨てる習慣を持って、幸せな人生を生きましょう。
是非、一度読んでみてください。
こちらからAmazonサイトで本書を購入できます。
他の書籍も紹介していますので、是非見てください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。