ミニマリストの語源である「ミニマリズム(最小限主義)」は、19世紀の芸術分野において、必要最小限の要素を残した表現を重視したスタイルとして知られています。
つまり、ミニマリストとは、「自分の特性や性格を全面に活かしながら、余計な生活労力を削ぎ落し、自分らしい生き方を探求し続ける人」です。
削ぎ落す労力は、人によっては、モノ、生活の手間、美的感覚など様々である。
筆者は、「モノ」を削ぎ落すことに焦点を当てた生活スタイルについて、深い視点で且つ論理的に説明しています。
また、不要なモノを手放し、最小限のモノで生活できるスタイルを確立することで、お金や、時間、ストレスからの解放に繋がり、豊かな人生を送ることができると伝えています。
本書を読んでみて
筆者のミニマリストとしての極め方に度肝を抜かれました。
無駄なモノを削ぎ落とし尽くした生活スタイルを初めて知る機会になり、筆者に倣って自分の生活スタイルを見直したいと思いました。
実は、ブログを始める前に、室内の生活環境を一変させる為、かなりのモノを断捨離しており、ある程度自分の中で満足していましたが、筆者の「ミニマムな生き方」に触れて、再び断捨離へ取り組む意欲を感じています。
不要なモノを減らすことで現れる身体や環境の変化は、筆者に強く共感できる部分が多かったです。
私の場合は、整理・整頓と節約の習慣、仕事のパフォーマンス向上に繋がりました。
皆さんも、今日から不要なモノを手放して、是非、人生に起こる変化を直接感じてみませんか。
概要について
全8章から構成されています。
・1章
時代の変化とミニマリストの需要について触れています。
以下に、6つの内容を紹介しています。
①知識や、情報、体験などの形のないものを重視する時代の変化により、「所有」という概念はどんどん薄まり、「モノ」をストックせずとも快適に生活できる環境が整うようになった
②「モノ」を減らし余白を作ることが、災害や流行病予防に繋がるようになった
③リアルの物質世界より、バーチャルの空間に居心地の良さを感じる人が増えるようになった
④情報過多に対応する「デジタル・ミニマリスト」が登場した
⑤流行病による自粛期間を経て、会社に所属する働き方からの解放と経済的自立の風潮が強まった
⑥お金や、時間、エネルギーを「増やす方向」から「セーブする方向」に知恵を絞り、工夫を重ねる方が結果出やすい傾向が強くなった
・2章
心に余裕が必要であることについて触れている。
以下に、3つの内容を紹介しています
①生活で必要なお金を絶やさない (金銭的ストレスを抱えない)
②生活の無駄を減らし、生活に余白を残す生活を心掛ける
③何もしない時間を設けて、1人で内省できる機会を持つ
・3章
江戸時代の生き方から学ぶことについて触れている。
以下に、4つの内容を紹介しています。
①「引き算形式」でモノや、空間の無駄をなくす
②シェアリングサービスで健康的な生活を送る
③いつでも引っ越せる状況を整える
④情報過多からのストレスに晒されない
・4章
モノを減らすことで得することについて触れています。
以下に、5つの内容を紹介しています。
①ミニマムライフコストを下げて、たくさんのお金を必要としない生活力が養わる
②仕事や、ビジネス、人間関係の取捨選択を上達させる
③やらない言い訳が減り、行動力が上がる
④いつでも身軽に引っ越せる
⑤モノの取捨選択力が研ぎ澄まされる
・5章
性格ごとの強みを生かしたモノの減らし方ついて触れています。
内向型と外向型に分けており、以下に言及しています。
内向型:周りの刺激に敏感である傾向があり、モノが少ないほど生きやすい
外向型:外部の刺激を求める傾向にあり、モノを減らすほど、更なる刺激に対するモチベーションが上がる
・6章
人生に余白を戻す「モノの減らし方」について触れています。
以下に、6つの手順を紹介しています。
①土日でまとまった時間を作り、短期集中で取り組む
②「何も床に置いていない床面積」を30%作る
③理想の生活から「残したいモノ」を決め、それ以外を捨てる
④「所有するコストが大きいモノ」を捨て、「所有しないコストの大きいモノ」を残す
⑤売らず、譲らず捨てる
⑥どうしても捨てる勇気が無ければ、モノを「ダウンサイズ化する」
・7章
無駄に持ちすぎない為のモノ増やし方について触れています。
以下に、5つの内容を紹介しています。
①買い物の時点で、モノの減らし方を考える
②買ったものは、「売る」、「譲る」、「使いきる」の3つの「出口戦略」で手放す
③市場で流動性があるモノを買う方が、非常時の防衛資金になり得る
④ポイント還元に惑わされない
⑤後始末できないものモノは持たない
・8章
余白から見えてくる本当の自分と出会うことについて触れています。
以下に、2つの内容を紹介しています。
①遊び心を通して、他人から無駄と思えるものに熱中できることこそ、本当の自分である
②ふと浮かんだ自分がやりたいことに従い、そのことを生産することで幸せを感じられる
本書の魅力について
ミニマリストの生き方が、物質的、精神的余裕が生まれ、人生を豊かにできることを教えてくれる素晴らしい書籍です。
ミニマリストを極める、筆者の生活スタイル確立の為のノウハウに触れることができ、誰でも迷わず、小さなことからミニマムに生きる生活を始めることができます。
まとめ
今回は、「手放す練習 ミニマリストしぶ」を紹介しました。
筆者に倣い、無駄なモノを手放す生活を始めて、自分の人生を、より自分らしく且つミニマムに生きるきっかけになれば嬉しいです。
一緒に確立していきましょう。
こちらからAmazonサイトで本書を購入できます。
他の書籍も紹介していますので、是非見てください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。