今日の日本では、流行病から始まり、私たちの生活は大きく変化しました。少子高齢化社会に留まらず、独身世帯が増えるようになり、最近では、若者による孤独死も注目されています。
このような背景から、今後、私たちが孤独から目を背けることは、ますます難しくなるでしょう。筆者は、孤独との向き合い方について、教養の視点から伝えています。
本書を読んでみて
孤独に対して、決して不安に思う必要はないということ。むしろ孤独でなければ、自分のやりたいことや、自分にしかできないことに向き合う機会が減り、人生が詰まらなくなってしまう。
私は、あるきっかけでブログを始めるようになりました。孤独を不安と捉えている人に対して、孤独と向き合える人生観を発信したいと決めたのです。この本は、そんな私の背中を押してくれたような気がしています。
概要について
全5章で構成されています。簡単ですが、各章の大まかな内容を記載します。
・1章
孤独と孤独感は全く異なるものであるということ。
孤独感を捨て、孤独でいることで、自分の成長へ繋がることを伝えています。
他には、有名な著者や詩人の作品を紹介しながら、孤独に対する人生観の捉え方についても触れています。
・2章
親友付き合いの在り方や、孤独と自己肯定感との向き合い方について筆者の体験談を通して解説しています。
他には、心理学者アドラーが重視した「共同体感覚」を取り挙げて、孤独と周囲の人間関係の在り方についても言及しています。この章でも、有名な著者たちの作品を紹介しており、孤独と人間関係に対する捉え方について触れています。
・3章
本に触れることを強く薦めています。著者が当時過ごしていた時代や環境に触れることで、著者との繋がりを一時的に体験できると述べています。
筆者は、この体験こそが、孤独の最高解決であると言及しています。
他には、哲学や宗教を取り挙げており、孤独で人生が豊かになることについて触れています。この章では、筆者が紹介する著者の数が最も多いです。
・4章
孤独感を取り除くための方法について筆者の実体験を通じて触れられています。
・5章
青年期、壮年期、中高年、老年の各世代で孤独との向き合い方について言及しています。
本書の魅力について
筆者は、教養を通して、孤独感を自分や他人の成長へ変えることを人生の目的としています。その生き方は、筆者にしかできないことであり、まさに使命を全うするような思いを感じることができます。
有名な著者達の作品を取り上げながら、孤独の人生観について深く言及できるのは、教養分野に幅広く精通している筆者らしさが出ており、とても面白さを感じます。多くの著作に触れられることは、この本の魅力でもあります。
他には、孤独感を和らげる目的で、筆者が学生へ課題を出す話が幾つか出てくるのですが、非常に面白く、効果のある内容です。教養職で活躍されてる方は、是非一度読んでみることをお薦めします。
まとめ
今回は、「孤独に生きる 斎藤孝」を取り上げました。是非、本書を読んで孤独と向き合う生き方を、様々な著作品を触れ合いながら筆者と楽しんでみてください。
こちらからAmazonサイトで本書を購入できます。
他の書籍も紹介していますので、是非読んでみてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。