私たちは、日々様々な物質に囲まれながら生活をしています。

過去より、生活の利便性を追求する為、私たちは、物質を道具として利用してきましたが、今では、AI技術の進歩に伴い、サービス分野に止まらず、あらゆる分野で人間から機械に取って代わる時代に変化しようとしています。

人間は、この物質主義的な世界を生きる為に生まれてきたでしょうか。本当の目的は何なのでしょうか。

スピリチュアルの考え方では、人間は、霊魂肉体が一体化した存在として捉えられており、この地球に生まれて来た目的は、霊魂の進化を体験する為だといいます。

つまり、人間の本質は、霊魂であり、生と死を繰り返して、様々な器(肉体)を入れ替えながら生まれ変わり(転生)を通して、霊魂の学びを何度も経験しているということです。

そして、この霊魂は、人間に限らず、全ての生きとし生けるものに存在すると考えられています。更に辿っていくと、地球外の惑星、銀河系、宇宙に存在するありとあらゆる生命体に存在しているといいます。

最終的に、霊魂の根源は、元々1つであり、宇宙を想像した創造主に繋がるといいます。この概念は、ワンネスと呼ばれており、全ての命は一体感をもち、同等であるという考え方です。

筆者は、霊的な不思議体験や、運命的な出会いを通して、ワンネスの概念を認識し、「俯瞰視点の重要性」について言及しています。

また、私たち人間は、「神秘的な存在であること」や、「物質主義的世界の生きづらさから解き放たれる必要性があること」を伝えています。

本書を読んでみて

スピリチュアルの概念自体は、まだ広く浸透しておらず、「信じられないもの」としてのレッテルが貼られているように感じます。

その背景には、今まで霊的な存在との出会いが皆無であることや、地球外生命体の存在に懐疑的であるといった理由を持つ人が多い為、乗り越えていかなくてはいけない壁があるように感じています。

私個人としては、スピリチュアリティを信じています。
これは、人間の内なる部分にフォーカスして、本当の自分の在り方や、生き方を探求するものである為、現在の物質主義的世界からの解放に繋がり、各々が幸せに生きられる為の指針を示してくれるからです。

世の中の一人でも多く、スピリチュアリティに関心を持ってほしいと改めて思いました。

概要について

全5章から構成されています。


・1章
スピリチュアリティ(霊性)を知ることについて触れています。

スピリチュアリティに従って生きるうえで必要な概念に関して、以下の6つを紹介しています。

①自己の本質(霊魂)に誠実に生きる

②人間を構成する霊魂、肉体を分けて捉える

③転生の仕組みを知る

④高次元の霊的指導存在(スピリットガイド)を知る

⑤今の時代に生まれてきた意味は必然的である

⑥非物質的で目視できないため、心や精神に頻繁に目を向け、俯瞰的に捉える



・2章
ワンネスを知ることについて触れています。

ワンネスの概念:宇宙に存在する無数の生命体には、霊魂が存在し、根源を辿ると源(創造主)に辿り着く。
源から分離と分化をしていった霊魂は、各々異質のエネルギーを持つが、本質は、源と同一であり、全ての生命体の霊魂は一体感を持ち同等である。

他には、ワンネスの概念に基づいた霊魂の流れについて触れており、以下の3つを紹介しています。

①ディセンション(次元下降)とアセンション(次元上昇)

源から分離・分化した霊魂は、やがて宇宙から地上に降りてきて、物質世界で肉体を駆使しながら、霊魂の成長を体験する(ディセンション)。

その後、役目を終えた霊魂は、宇宙に帰り、源との融合・合一する(アセンション)。この流れを転生を経て繰り返すことで、霊魂の成長を重ねる。

②全ての事象は必然であり、霊魂の成長の為に準備されたイベント

霊魂には、各々異質なエネルギーを持つため、地上に生を受ける人間は、各々価値観や、判断基準が異なる。

その為、混乱や、摩擦、争いなどが生まれるが、全ては霊魂の成長の為、時代や時間を選択してきており、必然である。他には、地上で起こる天災もまた必然的事象である。

③霊魂の善と悪の区別はなく、全ては平等

善の霊魂は、悪から成長できる機会を与えてくれるし、逆に、悪の霊魂は、善から成長できる機会を与えてくれる。

全ての霊魂が、善に変換されることが最終的な目標とされているが、悪とされる霊魂を否定せず、善へと変換する過程を学ぶことが最も重要である。


・3章
霊魂の進化段階について紹介しています。

地上世界で争いが絶えないのは、各霊魂の成長段階が異なることに伴う価値観の違いが大きな原因であるといいます。段階が異なるもの同士の交流を経ることで、お互いの霊魂の成長の機会に繋げています。

霊魂の成長段階は大きく7段階に分類されるとされ、以下に紹介しています。

①幼児:地上で生きる練習 
<転生・成長サイクルの始点>

②若年:集団・規範のなきで生きる

③青年:集団を離れる・自我の追求

④成熟:自己重要性(自我)の確立・物質的成功 

<霊的進化の中間点>

⑤老年:自己重要性(自我)の消去・精神的成長・覚醒

⑥長老:統合・一体性・源への帰還準備

⑦オーバーソウル 

<転生・成長サイクルの終点>


・4章
ワンネスを実践した生きるワークを紹介しています。以下の6つを紹介しています。

①魂の輪郭を知る

②内なる声を聞き、真の自己を叶える

③スピリットガイドと出会う

④魂の年齢を知る

⑤人生の目的・使命を知る

⑥今世の目的達成に役立つ宝を見つける


・5章
筆者がワンネスを通じて受け取ったチャネリングメッセージを紹介しています。

本書の魅力について

スピリチュアリティや、ワンネスに初めて触れる人でも、分かりやすく概念を説明してくれています。

他には、ワンネスを実践したワークを紹介しているので、地球に生まれてきた役割や、霊魂の成長段階などを客観的に知ることができます。

人間の本質は、霊魂であり、霊魂の成長の旅路を知ることで、地球という1つの惑星を超えた広大な世界(地球→太陽系→銀河系→宇宙)を実感できます。

まとめ

今回は、「ワンネスの教科書 叶 礼美」を紹介しました。

スピリチュアリティの概念や、私たちが地球に生まれてきた意味を知る機会を教えてくれる素晴らしい書籍です。

是非、一度読んでみてください。
スピリチュアル分野の書籍は、今後も紹介していきます。

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他の書籍も紹介していますので、是非見てください!
ここまで読んでくださりありがとうございました。